BEGINNER'S HANDBOOK · BUILD 99
初心者ガイド
チュートリアル後の進め方と、S060・S282をゲーム内で動かすための操作を、章ごとに確認できます。
01DE2で短いFHを選ぶ
依頼概要の重量・両数・目的地を確認し、車両カタログの勾配・天候別定格へ余裕がある仕事を選びます。
- 最初は1件だけ受注
- 出発線と到着線を地図で確認
- 主電動機温度を赤へ入れない
02入換えを最初に買う
$1,000の入換えライセンスは、連結・分岐・低速制御を駅構内で反復でき、仕事の連鎖も理解しやすい最初の投資です。
- 接触は歩く速度以下
- 車番を依頼書と照合
- 共有留置線の既存車両も確認
03指令員と長編成1へ
指令員で分岐操作の往復を減らし、長編成1から手動整備へつなげます。収益だけでなく事故機会を減らす順です。
- 指令員:進路を地図上で先行設定
- 長編成1:10両までの依頼
- 手動整備:燃料・修理費を節約
04次の機関車は好みで分岐
操作を学ぶならDM3またはS060。仕事を安定して広げるなら長編成2を経てDH4が推奨です。
- DM3:手動変速を楽しむ
- S060:蒸気の基礎を学ぶ
- DH4:扱いやすい中量汎用機
05同時受注は同方向だけ束ねる
同時受注1を取ったら、目的地・経路・車両順が揃う2件から始めます。受注数ではなく合計重量が編成の実力です。
- 総重量を再計算
- 目的地で切り離す順に連結
- タイムボーナスより制動余裕
06終盤はS282かDE6
同時受注2の先で、蒸気の総合操作を取るか、強力な電気式ディーゼルを取るかを選びます。高額資格の前に予備資金を残します。
- S282:火・水・蒸気・潤滑
- DE6:電流・主電動機温度
- 危険物・軍事は無事故運転後
STEAM LOCOMOTIVE · BUILD 99
蒸気機関車は「水位 → 潤滑 → 蒸気」の順で見る
ここでは現実の蒸気機関車の手順ではなく、Derail Valley の運転台で実際に触るレバー、弁、計器だけを使って説明します。最優先はボイラー水位、次が軸受の潤滑、その安全を確保してから火力と蒸気の使い方を調整します。
最初の練習はS060を推奨。 S060は石炭と水を1両に積むタンク機関車で、S282と同じ「火・水・蒸気・潤滑」の関係を短い車体で確認できます。S282は機関車と炭水車の2両構成で、重量列車へ進む前の総合実習向けです。
乗車前に用意。 キャリアでは通常のスコップ、ライター、油差しをショップで購入します。3点ともすべてのショップで扱っています。
S060 · FIRST PRACTICE
S060-440
- 14 bar・石炭焚き・1両構成
- 2%上り定格:晴天400t/雨天300t
- 給炭・注水・カットオフの反応を短い往復で覚える
S282 · HEAVY HAUL
S282-730A + 炭水車
- 14 bar・過熱式石炭焚き・2両構成
- 2%上り定格:晴天1000t/雨天800t
- 重量列車の長い制動距離と大きな蒸気消費を見越して先行操作する
START · RUN · STOP
火入れから停車までのゲーム内手順
- 01
機関車を固定し、初期位置を作る
S060は本体、S282は炭水車S282-730Bまたは連結した貨車の手ブレーキで固定します。空気圧が残っている場合は空気ブレーキも併用し、加減弁を全閉、カットオフを中央、ドレン弁を開へ置きます。S282は炭水車を連結した状態で、石炭・水・砂・潤滑油の残量も先に確認します。
- 02
動かす前に潤滑する
自動潤滑装置の左メーターに車載油、右メーターに軸受内の油があることを確認します。不足時は潤滑の項目どおりに補給し、全オイルカップも満たして閉じます。きしむ・引っかくような音が出ている場合は走らせません。
- 03
点火して停車中の通風を作る
焚口戸を開けて投炭・点火し、すぐ閉じます。ダンパーを開き、ブロワーを必要な火力まで開きます。以後の切り替えは通風の早見表に従います。焚口戸は投炭時だけ開け、開けたままトンネルへ入らないようにします。
- 04
水面計を75〜85%に保って圧力を待つ
水位が下限側なら注水器を短く使い、上限側なら注水を止め、必要なときだけブローダウン弁で排水します。注水すると冷たい水でボイラー圧力が下がるため、入れっぱなしではなく圧力計の動きを見ながら小分けにします。冷間始動では停車中の時間がゲーム内で短縮され、ボイラー圧力が最大のおよそ80%へ達するまで効率的な始動が自動で模擬されます。
- 05
進行方向へカットオフを大きく取り、ゆっくり発車する
ブレーキ管の充填と進路を確認し、カットオフを進みたい側へ大きく設定します。ドレン弁を開けたままブレーキを解除し、加減弁を少しずつ開きます。動き始めて数秒たち、水をかき回すような音が消えたらドレン弁を閉じます。
- 06
速度が上がったらカットオフを中央へ戻す
発車時は大きく、速度が乗るほど絶対値を小さくします。空転したら加減弁を戻し、必要な間だけ砂を撒いてから穏やかに再加速します。加減弁とカットオフの役割は走る力の項目で確認できます。
- 07
登りの前に火と水を先行調整する
力行へ移ったら通風の早見表の「発車・力行中」へ切り替えます。登りの前に火を整え、圧力へ余裕があるうちに少量ずつ注水します。黒煙が出たら通風量に対して石炭が多過ぎるため、投炭を止めます。
- 08
早めに力を抜き、列車ブレーキで止める
蒸気室の残圧を見越して加減弁を早めに閉じ、「常用」で制動して「重なり」で保持します。停車後に蒸気が不要なら通風の早見表の「蒸気を抑える」へ切り替えます。完全停止後にカットオフを中央へ戻し、S060本体またはS282の炭水車・連結車両の手ブレーキで留置します。制動系の役割はブレーキ基礎へまとめています。
HILL START · FULL POWER
坂道で後退せず、フルパワーを使って発車する
ここでは通常手順の「発車から加速」だけを置き換えます。 ゲーム内でのフルパワーは進行方向へカットオフ100%+加減弁全開ですが、全制動のまま全開にはしません。砂撒きを先行し、ブレーキ解除と出力の立ち上げを同期させます。
- 01
定格内の編成か確認する
編成総重量を、上のS060・S282の天候別定格またはゲーム内車両カタログと比べます。定格超過は操作では補えないため、編成を分割します。
- 02
編成を保持し、発車状態を整える
列車ブレーキを「常用」で掛け、必要量で「重なり」に置きます。通常手順どおり水位・圧力・火床を整え、通風は「点火・停車中」にします。水位が安全範囲なら、最初の加速中だけ注水器を止めます。
- 03
最大カットオフ、ドレン開、砂撒きを先に作る
カットオフを進行方向へ100%入れ、ドレン弁を開き、砂撒きを作動させてから加減弁へ手を移します。
- 04
ブレーキ解除と加減弁の開放を同期させる
列車ブレーキを「解除」へ動かすのと同時に加減弁を少しずつ開きます。ブレーキシリンダー圧が下がり、前へ動き始めたら加減弁を全開へ進めます。
- 05
粘着を確認して通常運転へ戻す
空転せず前進する間だけカットオフ100%+加減弁全開を保ちます。水音が消えたらドレン弁、粘着が安定したら砂撒きを閉じ、速度が乗ったらカットオフを中央寄りへ戻します。
- 06
空転・後退・圧力低下ならやり直す
空転したら加減弁を戻し、後退しそうなら列車ブレーキを「常用」から「重なり」へ操作して保持します。圧力が回復しない場合は編成を分割し、全開を押し通しません。
GAUGES & CONTROLS
各パラメーターの意味と、値を変えたときの効果
走る力を決める
- ボイラー圧力
- 意味機関車全体が蓄えている蒸気の余力です。S060・S282はいずれもゲーム内カタログ上の最大圧力が14 barです。
- 効果低いと蒸気室を維持できず、高過ぎると安全弁から捨てて燃料を浪費します。常時最大に張り付ける値ではありません。
- 蒸気室圧力
- 意味加減弁の先、カットオフの手前にある中間タンクの圧力です。実際にシリンダーへ渡せる蒸気を示します。
- 効果加減弁を開くと充填され、速度・カットオフが大きいほど消費が増えます。加減弁を閉じてもゼロになるまで力が残ります。
- 加減弁
- 意味ボイラーから蒸気室へ送る流量を決めます。ディーゼルのスロットルに近くても、加速を単独で決めるレバーではありません。
- 効果開くほど蒸気室を補給します。開閉には遅れがあるため、空転や停車の直前では早めに戻します。
- カットオフ
- 意味符号が前後方向、中央からの距離が1サイクル中に蒸気を入れる長さです。
- 効果発車・登坂では大きく、速度が上がったら中央寄りへ。走行中に反対側へ入れると灰や水を吸い込み、シリンダーを損傷します。
- ドレン弁
- 意味停車や惰行でシリンダー内に凝縮した水を排出する弁です。
- 効果発車時に数秒開けて排水します。開け続けると蒸気も失うため、排水後は閉じます。
- 砂撒き
- 意味動輪の粘着を上げる、残量制の補助操作です。
- 効果空転している機関車には効きますが、貨車全体の滑走は止めません。先に加減弁を戻し、再加速の間だけ使います。
火・水・蒸気を作る
ブロワーとダンパーは代用関係ではありません。 下の意味・効果を踏まえ、運転状態ごとに次の組み合わせへ切り替えます。
- 点火・停車中:ダンパーを開き、火力が必要な間だけブロワーを開く。
- 発車・力行中:ダンパーを開き、強いシリンダー排気通風へ任せてブロワーを閉じる。
- 惰行中:蒸気を後で使うならダンパー開+必要最小限のブロワー。蒸気が余るなら両方を閉じる。
- 蒸気を抑える:投炭とブロワーを止め、水位に余裕があれば先に注水。それでも上がるときにダンパーを閉じる。
- 火室温度
- 意味ボイラーが蒸気を作る速さの先行指標です。速度そのものではありません。
- 効果石炭と通風で上がり、燃料切れ・ダンパー閉で下がります。必要以上の高温維持は石炭の浪費です。
- 火床の石炭量・煙色
- 意味火室内で燃やせる石炭の量です。炭庫の残量とは別です。
- 効果通風に対して多過ぎると黒煙になり、未燃焼の石炭を捨てます。白に近い煙は、石炭量と空気が釣り合っている目安です。
- ブロワー
- 意味ボイラー蒸気を煙突へ噴き、火室側に負圧を作る弁です。空気の入口を開ける装置ではなく、蒸気を消費して吸引を追加します。
- 効果シリンダー排気が無い停車中の点火・火力回復に使います。力行中は排気通風のほうが大幅に強いため閉じ、余分な蒸気消費を避けます。
- ダンパー
- 意味火室を通る空気量を絞る入口側のレバーです。押し下げて閉じると、ブロワーやシリンダー排気が作る空気の流れを遮ります。
- 効果開けば停車中・走行中どちらの通風も火床へ通し、閉じれば力行中でも火室温度を大きく下げます。不要な蒸気を止める最後の強い操作で、水位に余裕がある場合は早めの注水のほうが燃料効率に優れます。
- 水面計
- 意味ボイラー内の水位です。公式マニュアルの通常範囲は75〜85%で、常に水が見えている状態を保ちます。
- 効果低過ぎるとボイラー爆発、高過ぎると蒸気空間が減り、水がシリンダーへ入ります。下りでは低く、上りでは高く見える点も考慮します。
- 注水器
- 意味水槽・炭水車からボイラーへ水を移す弁です。Derail Valleyでは無火・低圧時でも使用できます。
- 効果水位は上がりますが、冷水でボイラー温度と圧力が下がります。短く分けて使い、圧力計の変化を見ます。
- 水・石炭の貯蔵量
- 意味航続用の消耗品です。S060は本体、S282は炭水車に積みます。
- 効果水槽残量は水面計、炭庫残量は火床量とは別物です。どちらかが尽きる前にサービス設備で補給します。
- 安全弁・ブローダウン弁
- 意味安全弁は過圧蒸気を自動排出し、ブローダウン弁はボイラー水を手動排出します。
- 効果安全弁が吹き続けるなら火力過多です。水を入れ過ぎたときだけブローダウンで下げ、通常の圧力調整には火力と注水を使います。
潤滑を切らさない
- 自動潤滑装置・左
- 意味車載している潤滑油の残量です。
- 効果走行中、右側の軸受へ自動補給されます。空になる前にサービス設備で補充します。
- 自動潤滑装置・右
- 意味自動潤滑の対象になっている軸受内の油量です。
- 効果走行で減ります。長期留置後に空なら、発車前にクランクを回して満たします。
- オイルカップ
- 意味自動潤滑装置が届かない各部の手動給油口です。油差しは車載油をここへ移す道具で、油差し自体の補充は不要です。
- 効果左メーターの車載油を先に確保し、油差しで個別に満たしてキャップを閉めます。不足時の異音を放置すると動力系が急速に損傷します。
TROUBLESHOOTING
症状を見て、触る操作を一つに絞る
加減弁を開いても動かない
ブレーキ管が未充填、ブレーキが残っている、カットオフが中央、蒸気室圧が空の順に確認します。全部を一度に動かすと原因が分からなくなります。
ボイラー圧力が下がり続ける
注水器を閉じ、火床量・火室温度と運転状態別の通風設定を確認します。それでも落ちる場合はカットオフを中央寄りへ戻し、蒸気消費を減らします。
安全弁が吹き続ける
「蒸気を抑える」設定へ切り替えます。最高圧力の維持は予備ではなく、燃料を大気へ捨てている状態です。
水面計から水が消えた
直ちに注水し、火室の石炭排出レバーで火を落とします。勾配で表示が動くとしても、水が見えない状態を放置しません。
シリンダーから水音がする
加減弁を閉じ、ドレン弁を開いて穏やかに排水します。水位の入れ過ぎと、走行中にカットオフを反対側へ入れていないかも確認します。
足回りからきしむ音がする
すぐ停車し、自動潤滑装置の両メーターと全オイルカップを確認します。走って様子を見る症状ではなく、短時間で動力系の大破へ進む警告です。
黒煙が増えて圧力も上がらない
通風量に対して石炭が多過ぎます。投炭を止めて焚口戸を閉じ、現在の運転状態に合う通風へ戻します。白に近い煙へ戻るまで石炭を追加しません。
動輪が空転する
まず加減弁を戻して空転を止めます。砂を撒き、カットオフと加減弁を一段穏やかにして再発車します。砂だけで全開を押し通しません。
確認元:インストール済みBuild 99のゲーム内Vehicle Catalogと公式日本語マニュアルを照合し、操作順として独自に要約しています。蒸気機関車の概要 · 加減弁 · カットオフ · ブロワーとダンパー · 砂撒き · 空転 · 水位 · 潤滑の概要
BEFORE DEPARTURE
出発前チェックリスト
- 依頼書の車番と対象車両が一致
- 連結器とチェーンを接続
- 車両間の空気ホースを接続
- 車両間のアングルコックを開放
- 編成の前端・後端コックを閉止
- 貨車の手ブレーキを解除
- ブレーキ管の充填を待つ
- 低速で列車ブレーキを試験
- 全分岐器を進路へ設定
- 速度制限と勾配を地図で確認
- 燃料・水・石炭・潤滑を確認
迷ったら停車。 分岐、制動、機器温度は走りながら取り返しにくい判断です。一度止めて確認する時間は、事故費用より常に安く済みます。
BRAKING BASICS
制動系の役割と操作はここでまとめて確認する
車両間の空気ホースを接続してアングルコックを開き、編成の前端・後端コックを閉じても、編成全体へ空気が満ちるまでは正しい制動力を得られません。圧力が安定してから低速試験を行い、下りへ入る前に列車全体が効くことを確認します。
- 列車ブレーキ:編成全体に使用。ブレーキ管圧を下げるとシリンダー圧が上がり、長編成ほど伝達が遅れます。
- S060・S282の非セルフラップ式:「解除」で管圧を上げ、「常用」で下げ、必要量になったら「重なり」で保持します。
- 単独ブレーキ:機関車だけに素早く効くため単機・入換え向け。貨車を含む坂道保持には使いません。
- 手ブレーキ:留置用。S060は本体、S282は炭水車S282-730Bまたは連結車両で固定します。
- 発電・流体・エンジンブレーキ:補助制動であり、列車ブレーキの代用にはしません。